時計バカと漫画家が強力タッグ『100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』

    スーパーコピーN級品 / 2014-03-15 UP

    1000万円する腕時計をしているという人に会ったことがある。

    でも、その腕時計がどんなものだったのか、未だによくわからない。
    ジャケットの袖に隠れて、ほとんど見えなかったのだ。
    「やだ、それって△◎☆▽×○□じゃないですか!!!」
    と、すかさず盛り上がったお姉さんがいなければ、まるで気づかなかった。
    凄まじい奥ゆかしさに震えた。なんでしょう、そのさりげないおしゃれっぷり。
    見せないなら1万円の時計でもいいような……と思ったのは内緒だ。
    100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』(マキヒロチ著・日本版クロノス編集部)を本屋で見かけて真っ先に思い出したのは、その1000万円の腕時計の人だった。
    言うまでもないことだが、腕時計に100万円以上かけるのは、けっこうな勇気がいる。
    でも、腕時計にお金をかけているのは金持ちとは限らない。
    「夫が高級時計を買いたがっています」(大手小町)
    のように年収はともかく、欲しいんだもん! という人もいる。
    何がそんなにも心を惹きつけるのか。
    高級時計にハマると、どんなめくるめく世界が待っているのか。
    よく言われる「時計を見れば、その人がわかる」は果たして本当なのか。
    本書は「今まで時計に興味を持ったことが一度もない」というマンガ家・マキヒロチが、時計ジャーナリスト・広田雅将や編集者と共に、時計工房やイベント、専門店などを取材するレポートエッセイ漫画。高級時計専門誌「Chronos (クロノス) 日本版」の人気連載を一冊にまとめたものだ。
    岩手県雫石町にあるセイコーの工房見学から始まり、ドイツの高級時計ブランド「ランゲ」のオーバーホール、ヴァンクリーフ&アーペルの文字盤を手がけるエナメル職人のデモンストレーション、スウォッチグループのカスタマーセンターなどに足を運ぶ。タグホイヤー・アカデミーの取材では、実際のサーキットを200キロで走行し、クロノグラフでタイムや速度を測る。
    クロノグラフは、ストップウォッチがついている時計。メカニカルなデザインで、男性に人気がある。ただし、ここまで一般的になったのは1980年代以降だという。
    “かつてクロノグラフというのは、専門職であることを示す、一種の記号だったのである。”
    1kmを通過する秒数から平均速度を測るタキメーターはレーサー向き。光りと音のズレを測り、光りが発生した場所までの距離がわかるテレメーターは昔の軍人用。脈拍が測れるパルスメーターは医者向けといった具合だ。…
    広田はどこまでも熱く、マニアック。腕時計のネジを作る機械に興奮し、頬を赤らめ、尻を振る。そして、膨大な知識をもとに、みっちりこってり高級腕時計のなんたるかを解説する。
    “エラい人が着けてるのは薄型2針なんです!”
    “時計を選ぶ時のコツはバンバン着けさせてもらうことなんです”
    “マナーを守っていれば数千万円の時計も見せてくれるし 目も肥えますよ!”
    “これだけの歯車が入ってるってことは大変なことなんですよ!”
    “女と同じで盛れば盛るほど輝くんです!!”
    一方、マキヒロチはそんな広田に驚いたり、呆れたり、尊敬したりしながら、「わからん!」をためらわずにぶつける。おかげで腕時計初心者も、置いてけぼりにされる心配無用。絶妙な間合いで、高級腕時計の世界をのぞかせてくれる。